たたかうロボット  取扱説明書

◆物語  宇宙暦210××年、宇宙平和条約が締結され、地球を含む全ての惑星において、一切の戦争行為および全ての格闘技が禁止された。人々はしばしの間、約束された平和を満喫しながら過ごしたものの、やがて、昔のような生死を賭けた戦いを懐かしく思うようになった。そして、一部の上流階級達が自家用格闘ロボットを購入し、仲間同士で戦わせる遊びを好むようになり、それはやがて一般人達にも広がっていった。ロボットメーカー各社は、それまで主流だった豪華高性能型ロボットに代えて、使い捨てタイプの廉価版ロボットを顧客の注文に応じて製造販売するようになった。そしてロボットの格闘は庶民の娯楽となり、ロボットメーカーの協賛による大会も開かれるようになった。

◎「たたかうロボット」は、その名の通り、ロボットが戦うゲームです。自分だけのロボットを作り、どこの誰かわからない人が作ったロボットと戦わせることができます。面倒な登録などは一切不要で、短時間で遊べるシンプルなゲームです。

◎ゲームは、3つの場面に分かれています。最初は「ロボット注文場面」で、次が「ロボット工場」、最後が「ロボットスタジアム」です。

◎ロボット注文場面では、どのようなロボットを作るかを決定します。
・最初に、ロボットの名前を決めます。全角半角どちらも使えます。長すぎる名前やスペースだけの名前等は、表示がおかしくなることがありますのでお控えください。省略すると「NAMELESS」という名前になります。
・次に、ロボットに費やす予算の配分を決めます。予算は「知能」「装甲」「速度」「幸運」「パンチ」「キック」の6項目に、それぞれ好きなだけ配分できます。予算を多く配分すれば、それだけ高い能力が期待できます。仮に予算0%でも、必要最低限の能力はあります。合計値が100%でない場合は、自動的に100%になるよう換算されます。
・次に、重点的攻撃部分を決めます。これは、相手ロボットのどの部分を重点的に狙うか、あるいは特に狙いを定めないかを決めるもので、「指定しない」を選ぶと狙いを絞らず適当に攻撃します。狙いを決めておいても、知能が低いと言うことをきかない確率が高くなります。同じ場所を攻撃し続けたからといって、早く相手を倒せるというようなことはありません。
・その次に、重点的防御部分を決めます。これは、相手からの攻撃に対して、特定の部分の守りを固めるか、あるいは全体を平均的に守るかを決めるもので、「指定しない」を選ぶと通常の守備をします。守りを固めた部分を攻撃された場合、ダメージをかなりやわらげることができますが、逆に守りの手薄になった部分を攻撃されると通常より大きなダメージを受けます。
・最後に、ロボットパーツを決めます。「頭」「右腕」「左腕」「胴体」「脚」の5つのパーツを、それぞれ番号で指定します。0を指定するとランダムになります。これは単にロボットの見た目を決めるだけで、パーツによる能力差はありません。
・[製造依頼]をクリックすると、ロボット工場の場面へ進みます。

◎ロボット工場では、できあがったロボットの画像と、各パラメータが表示されます。各パラメータは予算割合によって決まりますが、その時の運によって多少変動します。
<知能>頭の良さです。知能が高いと、より効果的な攻撃をします。知能が低いと攻撃しないことがあります。
<装甲>いわゆるヒットポイントで、ダメージを受けると減少し、0になると負けです。
<速度>この数値が高いと、相手より先に攻撃できる可能性が高くなります。
<幸運>この数値が高いと、クリティカルヒット(かいしんのいちげき)が出る確率が多少あがります。
<パンチ>パンチによる攻撃力です。数値が大きいほど、相手に大きなダメージを与えられます。
<キック>キックによる攻撃力です。数値が大きいほど、相手に大きなダメージを与えられます。
・その他に、重点的攻撃部分、重点的防御部分、各ロボットパーツ番号が表示されます。これらは、ロボット注文場面で指定した内容がそのまま表示されます。
・このロボットで良いなら[試合に出す]をクリックして、ロボットスタジアムに進みます。気に入らないなら[作り直す]をクリックすれば、ロボット注文場面に戻ります。

◎ロボットスタジアムでは、その時のチャンピオンロボットを相手に試合が行われます。これは、試合の進行を見るだけです。ロボットを操作したり、指示を与えたりすることはできません。
<試合のルール>
・青コーナーが挑戦者(あなたのロボット)、赤コーナーがチャンピオンロボットです。
・試合は最高20ラウンドまで行われます。
・各ラウンドごとに、それぞれのロボットは、相手に対して1回ずつ攻撃を行います。
・どちらかが倒れたら、その時点で試合終了となります。
・生き残った方が勝者となり、挑戦者が勝った場合は、新チャンピオンになります。
・20ラウンド終了時点でどちらも倒れない時は、引き分け(=チャンピオンの勝ち)です。判定はありません。
※勝ったロボットはすぐに完全修理され、次の挑戦者が現れたらチャンピオンとして迎え撃ちます。負けたロボットは、消滅します。一度試合に出したロボットは、引っ込めることはできません。

◎ロボット注文場面の下のほうにある[最近の試合結果]をクリックすると、最近10試合の観戦ができます。



ロボットパーツ一覧

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頭部
右腕
左腕
胴体
脚部

◎ロボット製作の手引
・ロボットを作る時に重要なのは、どのパラメータにどのくらいの予算をつぎ込むかということです。
・知能が低いロボットは、攻撃できない確率が高くなります。攻撃できない場合、70%の確率で「ぼ〜っとしていて攻撃できない」、30%の確率で「足がすべって転倒」になります。転倒した場合、自分がダメージを受けます。
・知能が高いロボットは、攻撃の際、より効率の良い攻撃方法を選択します。また、重点的攻撃部分がある場合、確実にその部分を攻撃します。
・装甲はいわゆるヒットポイントのようなもので、高ければ有利であることは間違いありませんが、強固な装甲にするとその分重量が増すため、速度が若干低くなります。
・速度は、実は見た目よりかなり重要なパラメータです。終盤、両者の装甲値が残り少ない時、最後のラウンドで先に攻撃できた方が勝ち、ということが頻繁に起こるためです。
・幸運は、いわゆる「会心の一撃」が出る確率に影響しますが、幸運を高く設定してもその発生率はかなり低く、どのみち運まかせになるのであれば、他のパラメータを犠牲にしてまで高くする必要はなさそうです。
・パンチ力、キック力は、知能の高いロボットであれば、どちらか一方に力を集約させるほうが得になり、逆に知能の低いロボットの場合は、どちらの攻撃をするか分からないので、どちらも平均的な値にしておく方が確実です。
・重点的攻撃部分は、相手が「重点的防御部分=指定しない」にしていた場合は、全く無意味です。また、相手が同じ部分を重点的防御部分に指定していた場合は、敗北は必至です。相手が別の部分を重点的防御部分にしていた場合は恐らく楽勝になりますが、その可能性はあまり高いとは言えません。
・重点的防御部分は、たまたま相手の重点的攻撃部分とぴったり合致すれば勝ちはほぼ確実ですが、そうでない場合は、防御が手薄になる部分を攻撃されると大ダメージを受けるため、かなりリスクの高い作戦になります。また、仮に相手の攻撃を完璧に防御できたとしても、チャンピオンとして勝ち残った後、次のロボットがまた同じ部分を狙ってくるとは考えにくく、やはり「指定しない」が一番無難な選択でしょう。
・あとは、いろいろなロボットをたくさん作って、たくさん試合をして、あなただけの必勝戦法を考えてください。